『第三の脳』

『第三の脳 皮膚から考える命、こころ、世界』傳田光洋著(朝日出版社)
「第三の脳」といっても、「脳」ではなく、「皮膚」について書かれた本。
著者は資生堂の研究員で、皮膚科学の専門家です。
肌に気持ちいいことをすると心がほぐれ、逆に心がストレスを感じると
肌の免疫力が低下することが、科学的にもわかってきているようです。
精神安定剤を肌に塗ると、肌荒れがやわらいだという実験結果も!
さらに皮膚には、体を包む役割以外にも、光や電気信号などの刺激を
感じて、脳を介さずに感情表現をする能力もあるのだとか。
好きな色や苦手な色だってあるというから、驚きです。
ヒトの心には、思った以上に皮膚感覚が大きな影響をふるって
いるのですね。
ついつい頭だけをせっせと働かせてしまう現代の生活。だからこそ
しっかり意識して、生物的な心地よさを素通りしてしまわないように。
ムスメにもスキンシップをいっぱいして、幸せな「肌記憶」を残そう。
身につける衣類も、できるだけ心地いいものを厳選しよう。
科学書でありながら、そんなことに気付かされた一冊だったのでした。
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