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毬 藻 舎 つ れ づ れ

日々のあれこれ。仕事のあれこれ。

『二十四節気と七十二候の季節手帖』

編集を担当した書籍、
『二十四節気と七十二候の季節手帖』 が発行されました。
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(山下景子著/成美堂出版/A5横判 224ページ/1,260円 税込)

『美人の日本語』というベストセラー本の著者である山下景子先生が、
美しいことばで、めぐりめぐる日本の季節について綴ってくださいました。
二十四節気、七十二候ごとに、季節のことばや風物詩を解説しています。

「立春」「雨水」「啓蟄」……1年を24等分した「二十四節気」、
それをさらに3つに分けた七十二候。
例えばいまの時期なら、季節は「初冬」、二十四節気は「小雪」、
七十二候は「橘始黄(たちばな はじめて きばむ」(みかんが、黄色く色づく時期)。

ちょっとしたキーワードをきっかけに、身近な自然や旬モノに目が向き、
日々のワクワクが増えるという、この不思議――。

そんな、たのしさが本から伝わるよう、
名句・歌や和菓子、名画を織り交ぜながら情感豊かに。
ことば、絵、デザイン、写真、すべてに、沢山の思いが詰まった一冊になりました。

七十二候のページ。
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さらに、二十四節気のページでは、
季節の和菓子を、撮り下ろし写真で紹介。
なんと、名古屋の老舗和菓子屋「両口屋是清」さんが、
本書のために製作してくださったもの。

当初、資料写真をお借りしようと考えていたのですが、
「写真を探すより作った方が早い」とのお返事をいただき……。
ご好意に甘えて一から製作していただき、カメラマン・濱津和貴さんと共に
名古屋本店にて撮影にのぞみました。

江戸時代に尾張藩主への献上菓子として作られていた上生菓子など、
それだけでも、本書を見ていただきたいような一見の価値ある、
キチョーな和菓子が24点掲載されています。





二十節気のページでは、そのほか季節の名歌・名句や、
手紙に使える季節の文例など、実用的な要素も充実しています。

そして、さらに。
季節の扉ページには、季節感を味わえるような日本画が登場。
刻一刻と移ろう季節を巧みにとらえている日本ならではの名画――。
それらを、ぜひ季節ごとに紹介したいと思いました。

東京は山種美術館、京都は細見美術館、
東西それぞれの日本画専門美術館に赴いて見る目を肥やし、
山下景子先生の文章に似合う日本画をセレクトして、12点掲載しました。

日本のことばに、日本の絵。
和の情緒たっぷりで、とても贅沢なページになりました。
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カバーを含め、本書に使われているイラストは全点、
京都在住のイラストレーター•西淑さんによるもの。
これらすべて、じつは切り絵です。

輪郭の立体感とニュアンスを出すために、描いた絵をハサミで切って、紙に貼り付けて……と
膨大な手作業の末、独特の味が生まれるという作風。
画像では分かりにくいので、ぜひ、本書でお確かめください。

西さんからお預かりした原画は、全部で180点ほど。
手間がかかる作風なのに、そんなに沢山お願いしてしまって……(ほんと鬼!)
見事にやり遂げて下さった西さんにはもう、頭が上がりません。

家族が寝静まった夜な夜な、我が家のちゃぶ台をピカピカに拭いて、
汚してはならぬ、傷つけてはならぬ、とドキドキしながら編集作業をさせていただきました。
原画を扱うときの緊張感、いま思い出してもほんとにドキドキします。ハァ。


この本の著者は神戸在住、デザイナーさん&イラストレーターさんは京都在住。
主に関西の制作チームで出来上がった、そんな渾身の一冊を、
ぜひお手にとっていただけたらうれしく思います。

裏表紙。
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Comment

[141] 素敵な本!

いつもお茶で季語に詰まる私・・・
こんな素敵な本でヒントを得たいと思います!
かわいらしい作りにも心惹かれます♪
ぜひ書店で求めます^^

[142] >明子さん

たしかにお茶席でも使えそうな季語が、たくさん載っています。
そんなふうにご活用いただけたら、うれしいことこの上ありません(*^_^*)!
ありがとうございます♡

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プロフィール

毬藻舎

Author:毬藻舎
2012年に東京から京都に移り住み、
夫婦で書籍編集と
ライティング業に携わっています。
http://marimosha.com/
お仕事のご用命は
marimosha.info@gmail.com まで。


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